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2013.01.07 Monday

彫りもいよいよ終局です

 

口の位置が決まりました。 これから頬を整えて目が決まります。
今月中ないし来月の初めにほりが終了の予定。
3月30日の展示会に塗が間に合うか微妙ですね〜。
2012.11.23 Friday

能面の表情

 

名古屋大大学院情報科学研究科・川合伸幸准教授が行った能面の表情に関する研究成果が米科学誌プロスワンPLoS ONE) http://www.plosone.org/ に掲載されるようです。  早速、先生にお会いして研究の内容をお伺いしたいものです。

発表論文は The Mysterious Noh Mask: Contribution of Multiple Facial Parts to the Recognition of Emotional Expressions です。 
URL は http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0050280 です。


論文から分かりやすい画像を取り出しました。

左の写真(A)はコンピューターグラフィクスで作成したもので、能面が笑ったり(B)、悲しんだり(C)するとこんな顔になると言うイメージです。

実際の能面を下から見上げる・・・縁者が顔を少しのけぞらす(D)と硬い表情に見える。(F)は(D)の模倣です。 
逆にうつむき加減(E)にすると喜びになります。 (G)は(E)の模倣。

実際に私どもが面を打つときは、そのようなことまで考えて打つよう指導されています。 
しかし、そのように言われても分かりませんので具体的な刃物の入れ方が指導されます。
2012.09.16 Sunday

小作り


古希の旅や、留守の間の後始末などで遅れていた面打ちに拍車をかけています。

この段階は小作りと称して目鼻を整えます。
作品は「小面〔こおもて〕」と言いまして若い女性です。
11月までに彫りを終わり、12月ニュージランド・サイクリングから帰ってきたならば塗りにかかります。
画面上部の CATEGORY をクリックして、さらに Noh_Mask を選んでいただくとこのシリーズの記事が見られます。
2012.06.21 Thursday

小作り

面〔おもて〕の目鼻口などを作っていく過程が小作りです。サイクリングでしばらく作業が止まっていたのであわててやっています。



縦型をあてて面の断面を作ります。これが完成するといよいよ顔の部品を彫りこむ作業が始まります。
次に走り始めるのは7月8日くらいになるので毎日2時間くらいは面と対峙します。それ以上は緊張が維持できません。自転車なら10時間くらいは走られるけどね。

画面下の Noh-Mask をクリックしていただくとこれまでのお話が見られます。
2012.04.22 Sunday

木取り

  

左の写真は顎のほうから撮ったものです。少し尖がったところが鼻です。
この時点で右の写真のように面の裏も彫り始めます。それは乾燥により材料が割れることを防ぐことと、取り回しを楽にするためです。左手に面を持ち右手で刀を扱うので、面の裏がへこんでいると作業が随分楽です。

材料を原型のブロックに近いままにしておくと木口にひび割れが生じます。それは乾燥するに従い材料が収縮して応力が発生するらしく、木の繊維に沿って割れます。
裏を彫っておけば応力が分散するようです。裏が彫れない時点では木口にボンドを塗って乾燥を防ぎます。

5,6月はサイクリングのため彫れないのでしばらくアップデートはありません。
2012.04.21 Saturday

砥石

 

面を打つには刃物の手入れが大切です。
特に、砥石の面を平らにすることが大切で、1〜2時間くらいかけて面だしを行います。
3枚の砥石を相互にすり合わせます。これを丹念に行うことにより平らな面が作られます。
幅の狭い刀ならば適当な平らな面があればそこそこ研ぐことが出来ますが、幅3センチもある押しのみの場合は広い平らな砥石が刀の切れ味を左右します。

左端が仕上げ用の砥石ですが、面の中ほどが黒くなっています。これは刀を研いだ時に面が摺りへ込んでしまった状態です。

気持ちが面を打ちたいと思ったときに、すぐに作業にかかれるように面打ちが終わったならば直ちに刀を研ぐことが好ましいですが、私のようなものぐさは打つ前にやおら刀を研ぎます。
だから、砥石の手入れも、刀の手入れもいい加減になってしまいます。まあ、いいでしょう。これで食い扶持を稼ぐわけでもないから。
2012.04.10 Tuesday

女面の分類

女面、男面ともに種類は沢山ありますが、女面は女の生涯を表現するように種類があることが面白い。
女面はその打ち方に規則が多く、普通の教室では5年程度の経験を積まねば打たせてもらえません。
般若は多くの方は鬼と思っていますが実は女面です。生来女と言うものは角を持っており、嫁に来る時は角を隠している・・・と言うのは偏見ですかね〜。
 
若い女性

小面(こおもて)、小姫(こひめ) 可憐な娘。
万眉(まんび)、孫次郎(まごじろう)、若女(わかおんな) 小面より若干年上。
増(ぞう)、増女(ぞうおんな)、節木増(ふしきぞう)、増髪(十寸神とも)(ますかみ) 清澄な神女。
中年女性

深井(ふかい) 理知的、都会風。
曲見(しゃくみ) 情感的、田舎風。
老女

姥(うば) 老女。シテが尉をつけるとき、ツレが使う事が多い。
痩女(やせおんな)
老女(ろうじょ)
霊女(りょうのおんな)
桧垣女(ひがきおんな)
鬼女

泥眼(でいがん) 眼に金泥がある。品の良い美女の嫉妬に狂う様。
鉄輪女(かなわおんな)、橋姫(はしひめ) 更に嫉妬の度が増したもの。
般若(はんにゃ) 嫉妬の度が極めて強く、鬼のような形相になった女性。良く見ると女性的な眉が描いてある。
蛇(じゃ)、真蛇(しんじゃ) 般若より更に鬼度が増したもの。「もはや聞く耳を持たない」という意味なのか、耳がないのが特徴。なお蛇は「道成寺」の専用面である。
2012.04.10 Tuesday

顔の断面 III

 

面の頭と顎の先を正しく投影することは先にも述べましたが、これがなかなか大変です。

写真は顔の面を下にしてスコヤという直角を出す大工道具を当てているところです。
スコヤの直角の部分と材料の間に隙間が見えますね。これがなくなるように材料を削り込んでいきます。
打つ作業は2時間以上は、体力の問題もありますが精神的に持たないので、直角を正しく削りだすには5,6日はかかるでしょう。
現に私の左親指は腱鞘炎気味です。それは、削りだす工具はつきのみですので左親指でのみを押します。これが結構大変。

参考 つきのみ (かつらが付いていない)。腕の力だけで用いる。
2012.04.09 Monday

顔の断面 II

 

これは数年前に打った「中将」の面にタテ型をあててみました。
正確に型紙のシルエットを移しているとはいえませんが、このように顔の断面を表現します。

全体のバランスを考えて打ちますので、出来上がると型紙からずれてきます・・・と言うのは言い訳で、もっと正確に打たねばなりません。
特に、今挑戦している女面は規則に厳しいので、オリジナルを再現するのはかなりしんどい作業になります。
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